印刷時の廃液が発生しない優れた環境適応性
通常の印刷(水あり印刷)で使用している湿し水には、H液やIPA(イソプロピルアルコール)などの有害物質を使用しているのが現状です。下表の比較試験結果では、「水あり印刷」の湿し水から下水廃水基準値(600mg/l)の約34倍ものBODを検出。CODも限定基準値をはるかに超えた数値が検出されました。これに対して「水なし印刷」は、有害な廃液を含む湿し水を一切使用せず、現像工程の現像液使用量・廃液量も大幅減。環境への負荷が格段に少ないことが明らかにされました。


H液
湿し水に添加する大幅に印刷力を引き上げる薬品。H液にはバクテリアの好餌となる有機物質がふんだんに含まれている。

BOD
水中の有機物が微生物によって一定時間内に酸化分解される時に必要な酸素量を現す。有機物による水の汚染度を表す目安として生物科学的酸素要求量と呼ばれている。

COD
水中の有機物が酸化剤で科学的に酸化分解される時に必要な酸素量を表す。有機物による水の汚染度を表す目安として化学的酸素要求量と呼ばれている。


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